季節外れの真夏日なんだったんだ!とみーです!
今回は今全国で話題の「早生桐(そうせいぎり)」について。
少し前になりますが、TBSにて早生桐が取り上げられました。
詳しくはこちら>>植樹が世界を救う!?5年で15mにまで成長する「早生桐」が大注目!|TBS NEWS DIG
そしてまた最近、群馬県安中市の早生桐に力を入れていこうとする取り組みについて上毛新聞が取り上げています。
詳しくはこちら>>「早生桐」の植栽を推進、温室ガス削減や林業振興に期待 群馬・安中市|上毛新聞
正直僕は、上毛新聞の記事で早生桐について知りました。
(知らなかったことが恥ずかしい・・・)
色々調べたところ、これは面白い!
地元群馬県が早生桐に着目しているということもあり、これは世間の皆様にも知っていただきたいと思いました!
なので今回は、
- 早生桐とは何か
- なぜ早生桐が注目されているのか
これらについてお話したいと思います!宜しくお願い致します(^^)/
”桐”のことについて簡単に
まず『桐(きり)』とはゴマノハグサ科キリ属の広葉樹で、もともと成長が早く、短期間で木材が得られる樹種です。
花も美しいので海外でも園芸樹として植栽されています。
桐は日本では最も軽い(密度が低い)木で、断熱性及び調湿性(防湿効果)に優れ、同時に収縮・膨潤率が低く木材としての狂いが小さいことも特徴です。
日本の木製家具の中でも、特に桐の箪笥は優れた家具といえます。
そして今回の『早生桐(そうせいぎり)』は、国内で自然交配された桐の一種です。
ではどのような特徴があるのか、次章で触れていきます!
『早生桐』が注目されている理由
早生桐が注目されている理由はずばり以下の3つ!
たった5年で成木なる!
まずこの早生桐、成長速度が非常に早い(成木になるのが早い)!
20㎝の苗木がたった5か月で3mにまで成長し、5年経つとその高さは15mほどにもなるという。
(ちなみに一般のキリだと成木になるには20~30年必要みたいです。)
ちなみに杉の場合、15mくらいの高さになるには20年ほど要すると言われています。
とにかく成長速度が異常です。
CO2の吸収量が杉の3倍!
そして最大の注目ポイントは、CO2の吸収量が多い!
杉の3倍もCO2を吸収量するということで、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて大きな手助けになると期待されているのです。
萌芽更新(ぼうがこうしん)する!
伐採した切株から再び新たな芽を出す『萌芽更新』。
早生桐にはこの性質があり、1株につき数回伐採できることから、木材資源としての経済効果も期待されています。
早生桐の植栽を推進する群馬県安中市
改めまして、群馬県安中市の取り組みについてご紹介。
安中市の早生桐植栽を促す助成内容はざっくり以下の通りです。
安中市内の事業者らを対象に苗木の購入費の一部を助成し、遊休農地や耕作放棄地の有効活用を後押しする狙いがあるようです。
安中市は早生桐に注目した県内初の取り組みとし、将来的には国が本格化を目指す企業間のCO2の排出量取引なども視野に入れています。
上限額の50万円は、2022年の苗単価実績と物価高騰見込みから苗1本を1,600円とし、1haの土地に4メートル間隔で625本を植える場合を想定して算出したという。
この625本/haという数字は正直「少なっ!」と思いました(^^;)
(ちなみに杉では3,000本/haが一般的なところです)
でも萌芽更新する点や5年ほどで成木になる点を考えると、さほど高い買い物ではないのかもしれません(・・?
今後の動向が気になります!
結びの言葉
現在早生桐は北海道、山形県、福島県、大分県、福岡県など全国各地で注目されています。
SDGsへの貢献度もかなり高いと期待されているので、これからもっと早生桐を植栽しようとする組織も多くなると思います。
僕としては、まず植えた人の利益にきちんとなってほしいという思いが強くあります。
杉や檜に比べてかなり早く成木となることは非常に良い点ですが、そこから何に使われえるのかが僕としては注目していきたいところ。
現在、建材としての利用価値も検討されているようなので、非常に頼もしい存在になるかもしれません。
これからも動向を見ていきたいと思います。
頑張れ!頼むぞ早生桐!!
以上、参考になれば嬉しいです!
今回も覗いていただき、ありがとうございましたー(^^)/
とみー
【参考サイト】
・植樹が世界を救う!?5年で15mにまで成長する「早生桐」が大注目!|TBS NEWS DIG
・「早生桐」の植栽を推進、温室ガス削減や林業振興に期待 群馬・安中市|上毛新聞
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