【おすすめ本】『まちの植物のせかい』街に生きる植物たちの”生き方”がおもしろい

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本1おすすめ書籍

とみー
とみー

秋が深まり、眠気も深まるこの季節。とみーです。

さて今回は僕のおすすめ書籍『そんなふうに生きていたのね まちの植物のせかい』をご紹介します。

この本は植物図鑑や専門書とは違い、もっと僕らの視線に合わせられた柔らかい世界感で植物の生き方を教える、非常に読みやすくておもしろいものとなっております。

「図鑑とか持っていないけど、植物には興味があって、もう少しだけその世界を知りたいな」

という方などにおすすめな一冊となっています。

本の著者は”植物観察家” 鈴木純さん

本2

まずこの本の著者は”植物観察家”の鈴木純さんという方です。

”植物観察家”という肩書は鈴木さんの先輩が考えてくださったものらしく、読んでそのまま「植物を観察する人間」という意味が込められているようです。

鈴木さんはこの肩書を自分につけることで、

「専門性がなくても、植物を観察したことがあれば今すぐにでも名乗ることができる、きわめて敷居の低い肩書を自分につけることで、植物観察は誰にでもできるんだ、誰にでも楽しめるんだというメッセージが込められている」

という狙いを持っていらっしゃるんです。

だから分かりやすく、楽しめるのです!

ちなみに僕自身も日頃から植物観察をしているので、”植物観察家”の肩書、いただきます(*´з`)
(響きかっこいいですよね)

この本のおもしろいところ

まずこの本の特徴は以下の通り。

本の特徴
  • 図鑑で専門書でもない、植物に対する”著者の視線”で表現されている
  • 手軽に観察できる植物約30種類を紹介
  • 植物の生態を観察した豊富な写真約500点
  • ”吹き出し”により漫画のように楽しめる

この本では植物観察家の鈴木さんがまちの植物にずんずん近づいて、個性的な見た目や生き方、時には謎解きなどを紹介してくれます。

またこの本ではまちなかで手軽に観察できる植物が約30種類紹介されており、拡大したり、触ったり、匂いをかいだり、ちょっとした実験をしたりなどして、その植物の生き方を楽しむことができます。

シロザ
多くの写真と吹き出しによって漫画のように読み進められます
本書より一部抜粋

そして、写真は漫画のようなコマ割りで、吹き出しが添えられており「ここをみると、こうなっているね」と子どもに伝えるような優しい言葉使いで、植物観察会に参加しているかのように説明してくれています。

使用写真は500点ほど。

「そんなところ見たことないよ」「気づかなかったよ」というような、どれも興味を湧きたてられるカットばかり。

僕としては植物の細かい部分を見るのが好きなので、とても楽しめました!

植物の世界を少しだけご紹介

ではここから本で紹介されている、僕がすごく興味を引かれた植物を3つご紹介したいと思います。

1.美しく奇妙で驚きの形「タケニグサ」

この植物は道端や空き地の他、山でもすごい勢いで生えているものでして、林業マンの僕からするとただただ「憎い奴」。

大きいものだと2m以上にも成長するんですよ。
(下刈りの時にすごく邪魔なんです)

ただそんなタケニグサにも面白い部分がありました。

タケニグサ
タケニグサの花は線香花火のようだった 本書より一部抜粋

花が線香花火のようで風情がある!

今まではただただ刈払うことに気を取られ、見向きもしなかったその花は、拡大してみるとなんとも面白い形をしていたんですね。

これからは時間があったときにちょっと見てみようかなと思いました。

2.私、こう見えてマメなんです「シロツメクサ」

この植物は見たことがある方も多いかと思います。

公園などに咲いていて、白い細かい花がきれいですよね。

そんなシロツメクサ、マメ科の仲間ということで、ちゃんとマメなんですよ。

シロツメクサ
シロツメクサにもマメがちゃんとありました 本書より一部抜粋

白い花はいずれ花びらが茶色くなり、下向きに垂れ下がります。

その花びらを取り除いてみると、紛れもないマメが入っているのです

ここまで見る人ってなかなかいないと思います。

だから知れたときがおもしろい!

3.そういえば、花はどこにあるんだろう「クリ」

秋になると、上から頭に降ってこないか心配になるクリ。

このクリは白い芳状の花をつけますよね。

では皆さんはこの花のどの部分にあのイガイガした実がなるのかご存じですか?

クリ
クリの身の元ってこんなにかわいいんですね 本書より一部抜粋

正解は白い花の付け根です。

白い花は雄花になりまして、その付け根の部分に実になる雌花が付いていたんですね。

そもそもクリは木なので、花の部分は地上から高くてなかなか見れないかと思います。

そんな部分もこの本では細かく紹介されているんです。

鈴木さん、教えてくださりありがとうございます!

結びの言葉

ヤブカラシ
本書の表紙にもある「ヤブカラシの花」
仕事場の山で撮影しましたが、テンション上がりました。

いかがでしたでしょうか。

僕たちの周りには多くの植物が存在します。

いて当たり前の相手でも、深堀し、別の角度から見てみると新たに関心を持ってみるようになります。

僕は普段仕事で植物を見かけることが多いので、今後仕事の空き時間などを利用して、もっと植物の生き様を観察したいと思いました。

まずはタケニグサの花で線香花火大会しようかなと思います!
(職場の皆さん、付き合ってくれますよね?)

以上、参考になれば嬉しいです!

植物観察家鈴木純さんの『そんなふうに生きていたのね まちの植物のせかい』

是非一度読んでみてください(^^)/

とみー

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