【技能検定制度】”林業”の追加を目指す理由とは?

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とみー
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気づけば手にトゲが刺さっている!とみーです。

今回は「技能検定制度に林業が加わろうとしている」という事についてのお話。

今業界内で、技能検定制度に林業を加えようとする動きが起こっております。

このことはつい先日、職場の先輩から聞いたのですが、「そもそも技能検定って何?」って感じだったので、早速調べてみることにしました。

するとこのお話、今後の林業界に結構重要なことだと分かりました(^^;)

今回はその内容について少しご紹介させていただきたいと思います。

そもそもこの制度は何なのか、この制度に林業が加わることでどのようなメリットがあるのか、そんなところをお話していきますので、今回もよろしくお願いいたします(^^)/

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「技能検定制度」は国家検定制度

技能検定とは、働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度です。

現時点では機械加工建築大工ファイナンシャル・プランニングなど全部で130職種(※)の試験があります。
※都道府県が実施する職種:110職種 / 指定試験機関が実施する職種:20職種

>>技能検定職種一覧(130種類)

それぞれの試験に合格すると合格証書が交付され、はれて「技能士」と名乗ることができるのです!

「技能検定制度」に林業を追加したい理由とは

ずばり、「技能検定制度」に林業を追加したい理由は以下の2つ!

  1. 林業従事者の技術力向上・処遇改善
  2. 外国人労働者の受け入れ促進

順番に見ていきたいと思います!

1.林業従事者の技術力向上・処遇改善

林業従事者の技術力向上を図る取り組みとしては「緑の雇用」事業が有名かと思います。

この事業は新規就業時に加え、その後の現場管理責任者等のキャリアに合わせた研修内容が用意されています。

これに加えて技能検定制度を活用することで、より一層林業従事者の技能や経済的地位の向上等に寄与することが期待されているんです。

2.外国人労働者の受け入れ促進

日本国内の生産年齢人口は、少子化により減少し続けており、労働力不足が深刻です。

それに対して、外国人労働力を導入して不足を補おうとする動きが活発化しています。

現在日本には「外国人技能実習制度」というものがあります。

外国人技能実習制度とは、技能移転を目的として、国内の受入れ企業において外国人が報酬を伴った実習を行う制度です。

技能実習1号(1年期限)は全職種が対象となるのですが、同2号(2年期限)と同3号は(2年期限)は技能検定制度を有する一部の職種に限定されるんです。

第一次産業において、農業や漁業では技能実習制度を導入して、多くの外国人労働力が受入れられています。

しかし、林業は技能実習1号区分にとどまり、同2号への移行対象職種に指定されていないのです。

とみー
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現状林業に外国人労働者を迎えても、1年間しか技能実習期間がないという状況です!

そこで技能検定制度へ林業を追加することで、在留期間が1年の外国人技能実習1号による受入れのみ可能な林業において、在留期間が通算3年となる同2号の評価試験の構築につなげたいというわけなのです!

外国人材については、愛媛県において平成29(2017)年度から県の委託事業として外国人技能実習1号の実習生の受入れが行われるなど関心が高まっており、この面からも、技能検定制度への林業の追加が期待されています。

林業における技能検定制度の構築をめざして

一般社団法人 林業技能向上センターが設立

他産業と同様な技能実習制度を導入するためには、実習生の技能習得度を計る技能検定制度の整備が不可欠となっていますが、林業では未整備の状況です。

その実現に向けて、全国森林組合連合会を中心とする関係団体10団体によって一般社団法人林業技能向上センターが2019年に設立されました。

林業技能向上センターは、林業の現場技能者の技能の向上による人材の育成を図り、労働安全の確保、林業労働者の処遇改善及び林業労働者の確保を目的としています。

今後の技能検定制度の実施に向けて、厚生労働省との事前協議、試行試験の実施といった準備に5年程度かかることが見込まれます。

令和4年度 技能評価試験を実施!その内容とは

林業の技能検定制度への追加という目的達成のために令和4年度は、そのステップとなる技能評価試験が全国6会場で実施されました!

気になるその内容についてみていきたいと思います。

試験区分と受験資格

受験区分1級2級3級
受験資格実務経験年数5年以上実務経験年数2年以上実務経験年数0年以上

※実務経験年数とは、林業における現場業務の期間に加え、管理、訓練、教育及び研究の業務や訓練又は教育を受けた期間を含むものとし、受験日の前日で算定されます。

試験の種類と出題範囲等

●実技試験
製作等作業試験
チェーンソーを使用して、実際に作業を行います。

受験区分1級2級3級
出題範囲受け口・追い口作成作業受け口・追い口作成作業チェーンソー組立作業
チェーンソー暖機運転
丸太輪切り作成作業

判断等試験
写真、イラスト等によって提示した対象物や現場の状態を見て判断等を行い、選択肢の中から正解を選んで解答用紙に記入します。

受験区分1級2級3級
出題範囲植付、伐倒、玉切り
チェーンソー・刈り払い機の整備
植付、伐倒、玉切り
チェーンソー・刈り払い機の整備

●学科試験
問題の正解を選択肢の中から選び、解答用紙に記入します。

受験資格1級2級3級
出題範囲林業作業全般林業作業全般林業作業全般
出題形式真偽法25題
四肢択一法25題
真偽法25題
四肢択一法25題
真偽法30題

合格基準

●実技試験
100点を満点として60点以上(1、2級は、製作等作業試験及び判断等試験のそれぞれが合格基準の60点に達していることが必要)

●学科試験
100点を満点として65点以上

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まとめ

ヒノキ

今回は以下の点についてお話致しました。

今回のポイント
  • 「技能検定制度」は国家検定制度
  • 「技能検定制度」に林業を追加したい理由
    1. 林業従事者の技術力向上・処遇改善
    2. 外国人労働者の受け入れ促進

林業に関する資格については、過去このブログでもたくさんご紹介させていただきました。

今回の技能検定という制度は、自分の実力を示すものだけでなく、業界に労働力を引き込むことに寄与するという側面もあることが分かりました。

この技能検定制度に無事林業が加わってほしい!

僕自身、かなり興味ありなので、いずれ段階を踏んで受験してみたいなと思いました!

そのためにも、まずはしっかり修行修行( `ー´)ノ

また新たな動向が分かりましたらお伝えしたいと思います。

今回は以上!参考になれば嬉しいです!

覗いていただきありがとうございましたー(^^)/

とみー

【参考サイト】

林業の現場への外国人労働力受入れにあたっての課題|森林総合研究所

林業従事者の確保・育成と労働環境の向上(1)|林野庁

技能検定制度について|厚生労働省

一般社団法人林業技能向上センター

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