【ハリエンジュ(ニセアカシア)】「侵略的外来種」は養蜂家の強き見方!特徴・用途を解説

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樹木
とみー
とみー

どうもとみーです!

今回は『ハリエンジュ』についてのお話です。

ここ最近仕事のご依頼でよくハリエンジュの伐採依頼を受けます。

同業者の方などはよーくご存じかと思います。

その名の通り、まートゲトゲしてて痛いんですよっ!

ヤッケを着て作業しますが、どれだけズタズタにされたことか・・・

これだけ対峙すると相手のことを知りたくなりまして、いろいろ調べてみたんですね。

そしたら意外にも良い面もありまして!

今回はちょっとマニアックなお話になるかもしれません。

今回の記事で分かること
  • ハリエンジュの良いところ
  • なぜ日本に来た?
  • ハリエンジュの及ぼす影響

ではいきましょう!

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ハリエンジュ(針槐)の名前について

まずはハリエンジュという名前の由来についてです。

葉っぱの付き方がよく似ている『エンジュ』という別の樹木があります。

そこに托葉(柄基部付近に生ずる葉的な部分)が変化した『トゲ』があることからその名が付きました。

ハリエンジュのトゲ(托葉)

これがまー痛いのです!(2回目)

駆除する際は必ず苦戦します。

ハリエンジュの方も駆除されまいと抵抗の意味で備えたものだと思うのですが、なかなかやりますな。

ハリエンジュのお花はいい香り

ハリエンジュのお花は白くてきれい

ハリエンジュのお花は白くて香りがよいです。

名前に反して結構かわいいお花をつけるので、なかなか駆除しづらい気落ちにさせてくれます。

開花時期は5~6月ごろ。

そしてなんとこのお花、天ぷらにしても美味しいというもんだから、まいります。じゅる。

ハリエンジュが来た理由は美味しい『ハチミツ』が採れるから!

ハリエンジュは明治時代初期に北米より来たといわれています。

気になるその理由は『良質な蜜が採れるため』です!

この点について僕も知らなかったのですが、実はニセアカシアは、養蜂家の間ではかなり重宝された樹木だったのです。

市販のものでは『アカシアはちみつ』という名前で世に出回っておるかと思います。

味の特徴としては、

アカシアはちみつの味
  • 味にクセがなく、非常にあっさりとしている。
  • 結晶しにくい。

要するに毎日ハチミツを食べる人にとっては飽きが来ないという超重要な部分と、固まってしまうことが少なく、湯銭で溶かすなどの手間がいらないというメリットを兼ね備えているのです!

とみー
とみー

毎朝トーストにかけて食べたい!(僕は朝食はパン派です)

ハリエンジュが及ぼす影響

ハリエンジュの幹

そしてそんな期待を背負って渡来してきたハリエンジュですが、かなり日本の植物たちに影響を及ぼしているのも事実。

日本に持ち込まれ約140年が経ち、野生化したハリエンジュ。

昔は燃料が薪であったため、すぐに成長するニセアカシアはかなり重宝されていました。

しかし時代が進み燃料として採取されなくなると、河原や原っぱ、河川、松林などに入り込み、植生を変えてしまう事態を招いてしまったのです。

ハリエンジュは陽樹(明るいところを好む)なので、日当たりが良い場所は格好の餌食となってしまいます

2022年現在、侵略的外来種ワースト100に入っているほど、在来の植物の居場所を奪う脅威の存在になっているのです。

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人間への恩恵を取るのか、自然保護を取るのか

天秤

外来種は天敵のいない環境では爆発的に増えて自然環境にダメージを与えます。

今回お話ししたハリエンジュは『蜜』という恩恵をもたらしてくれますが、在来種の植物の居場所を奪いそれらを絶滅の危機に追いやる存在でもあります。

よく『人間への恩恵を取るのか、自然保護を取るのか』という対立する構図になりますが、長い目で見ると結局人間もダメージを受ける結末になるのではないかと思います。

人間も自然に生きる生き物ですから、自然の法則からは逃れられない運命なのだと思います。

チェンソーで伐倒していて、少し考えさせられる樹種でした。

今度アカシアはちみつ買って食べてみます。

以上、参考になればうれしいです!

ありがとうございましたー!(^^)/

とみー

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