体調管理気を付けて！とみーです！
さて今回は「ネイチャーポジティブ（自然再興）」という言葉についてのお話をします。
地球温暖化、気候変動、生物多様性の損失など、地球の自然環境がかなりダメージを受けているということは言わずもがな。
今、地球環境に関する議論は議論が国際的に盛んになってきています。
そんな中で最近注目を集めている言葉が「ネイチャーポジティブ」。
知らないですね。
という方もまだまだ多いと思います。
今回はネイチャーポジティブとは何か、今後この言葉がどのように世間に知れ渡っていくのかなど、お話ししていきたいと思います(^^)/
ネイチャーポジティブとは
「ネイチャーポジティブ（自然再興）」とは、簡単に言うと「生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せること」となります。
生物多様性を守るということは、気候変動、資源循環など自然環境に関するいろんな問題が関係してきます。
これら多くの問題をきちんと紐解いていきながら、回復軌道に乗せていきたいということですね。
いつどこから出てきた言葉なの？
ネイチャーポジティブという表現が使われ始めたのは、2020年代ごろと言われています。
（ほんと最近ですね）
それまで「生物多様性」自体については、長らく注目されていました。
しかし、対象範囲があまりに広範にわたることや、一部の生物が絶滅しても多くの人々にとっては喫緊の脅威と認識されないことなどを理由に議論は停滞していました。
2021年6月にイギリスで開催されたG7サミットで採択された「2030年自然協約」で
- 「2030年までに生物多様性の損失を止めて反転させるという世界的な使命にコミットする」
- 「人々と地球双方にとって利益となるようなネイチャーポジティブを達成しなければならない」
といった具合に、各国がネイチャーポジティブへのコミットに合意するなど、生物多様性に関する議論が再び盛り上がりを見せるようになったのです。
直近の動向
ネイチャーポジティブについて、直近では2022年12月にカナダで開催された国連生物多様性条約第15回締約国会議（COP15）で詳しく議論されています。
COP15では、2030年までの生物多様性に関する世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組（ポスト2020生物多様性枠組」と、2010年に採択された愛知目標の後継となる23の行動目標（昆明・モントリオール2030年目標）が採択されました。
目標には「陸域、水域、海域の重要地域の30％を保全（30by30）」（目標３）や「環境への栄養分流出・農薬リスクを半減」（目標7）、「食料廃棄を半減」（目標16）のような数値目標や企業への要請が多く盛り込まれた。
引用：環境省生物多様性センター
COP15に関する記事も書いておりますので、ご興味ある方はこちらもどうぞ！
今後、企業は自然に配慮しているかなどの「情報開示」が必要となる？
これから企業側は、自然環境に対する対応・活動状況の情報開示をしていかなくてはいけなくなるかもしれません。
情報開示をめぐっては、欧州は開示の義務化を決議文に盛り込むことを主張しています。
それに対し日本は中小企業や業種によっては開示に対応できない企業もあることを理由に反対の立場を取っているのだとか。
結果として義務化は見送られたものの、大企業に対しては情報開示を「要求する」ということになったようです。
つまり今後、大企業から徐々に各企業情報開示をするようになるかもしれません。
現在では、気候変動対策では取引先にもネットゼロ※を求める企業が増加したり、CO2多排出産業に対する投融資を控える動きも生じています。
大気中に排出される温室効果ガスと大気中から除去される温室効果ガスが同量でバランスが取れている状況のこと。
投資先として、環境問題に配慮した企業理念を持っていたり、実際にもう温暖化対策に動いている企業などが選ばれるという動きも出てきているようです。
これから日本企業は、自社の企業活動が生物多様性に与える影響の把握を前倒しで進めなければ、今後資金調達や国際取引をはじめとして企業活動そのものに支障をきたすおそれがあると言われています。
自然環境に強い関心のある企業が選ばれる時代となっていくのかもしれませんね。
（個人的にはとてもいい流れだとは思います）
結びの言葉
今回は「ネイチャーポジティブ」についてのお話をさせていただきました。
この言葉は最近使われ始めたとお話ししましたが、その中身は「生物多様性」「環境保全」など今まで問題視されていたことが込められています。
2030年までに生物多様性などの自然環境問題が回復軌道に乗ることを目指すべく、地球全体で行動していかねばなりません。
今後企業などは自然環境への問題意識をより強く持ち、実際に目で分かるような行動（対策）を取るようになっていくんだと思われます。
今回記事を書くにあたり、僕にできる最大のことは何だろうと考えました。
ズバリ、引き続き林業を続けることだと思いました！
だって林業って「ネイチャー」にすごい直結する仕事だと思うから！！！笑
生物多様性の損失を止める、少しでも手助けになればと思います。
うおーなんだが燃えてきたー！！！！
はい！以上、参考になれば嬉しいです！
今回もとみーブログを覗いていただき、ありがとうございましたー(^^)/
とみー
【参考サイト】
・ネイチャーポジティブとは・意味｜IDEAS FOR GOOD
・経済効果125兆円、「ネイチャーポジティブ型」の可能性｜ニュースイッチ
・ネイチャー・ポジティブに脚光 生物多様性で投資選別｜日本経済新聞
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