どうもとみーです!
つい先日、職場の方々とこんな話になりました。
「そういえば『木』と『草』ってどう区別するの?」
皆さんは分かりますでしょうか?
「でっかくなるものが木!」
というようなお答えをする方が多いのではないでしょうか?
ですが、ツツジのように小さくて低い木もあり、ヒマワリのように背の高い草もあります。
ですので、「大きさ」は木と草を区別するポイントではないのです。
ではどこで判断するのでしょうか?
林業をしていれば必ずと言っていいほど対峙する木と草。
林業をしていない方でも、知っておいて損はなし!
木と草の違いは「形成層」があるかないか!
結論、木と草の違いは「形成層」があるかないかです!
木には樹皮の内側に薄い「形成層」と呼ばれる組織があります。
この形成層が木質部をつくりながら成長して、幹が太くなるというわけです(肥大成長といいます)。
この形成層がのちの年輪になるんです。
形成層は横方向と縦方向に成長(伸長成長といいます)して高くなります。
形成層がのちの年輪になるんです!
「木」なのか「草」なのか、際どい植物のご紹介
ここからは普段僕たちが目にする植物で「木なのか草なのか、際どい」ものをご紹介します(笑)
竹(タケ)
まずは竹ですが、こちらは「木」です!
竹は中は空洞で、竹の幹に当たる部分は「稈(かん)」と言います。
実は竹には形成層はなく、数カ月経つと太くなりません。
ですが例外的に木に分類されているんです。
バナナ
バナナは、なんと「草」です!
ご存じの方も多いかと思いますが、バナナは高さ2m~10mもの高い所に実をつけるので、木だと思う方も多かったのではないのでしょうか?
バナナは「バショウ科」の植物。
幹のように見える部分は「茎」なのです。
その茎は、柔らかい葉っぱが重なり合ってできています。
そのため「バナナの木」ではなく、「バナナの草」という表現が正しいそうです。
サボテン
サボテンは、「草」です!
サボテンは一年では枯れず年々大きくなっていくイメージを持たれている方も多いかと思います。
サボテンの茎には木とは違って形成層ができないので、草の分類になります。
まとめ
ちなみにですが、植物学の世界では木も草も「本質的な違いはない」ようです。
例えば、「木」である桜や梨、りんごはバラ科の仲間で、「草」であるいちごも同じバラ科です。
また、「木」も「草」も種子植物。
【森林・林業学習館】によれば、
木部の細胞を年々蓄積して、成長するグループを「木」、蓄積しないグループ(多くは1年~数年で枯れる)を「草」として区別するのが最も的確ではないか
とありました。
個人的にはなるほどという感じでした!
「木」と「草」の違い、決め手は「形成層があるかないか」。
「そんなことどこで知るのよ」という方、多かったと思います(笑)
そういった情報をこれからもお届けしたいと思う、今日このころのとみーです。
以上、参考になればうれしいです。
どうもありがとうございましたー(^^)/
とみー
【参考サイト】
出典:森林・林業学習館
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