残暑が続いております！体調管理お気を付けください！とみーです！
さて今回は「Awe（オウ）体験」というものについてお話しします。
先日、脳科学者である岩崎一郎さんの著書である『科学的に幸せになれる脳磨き』という本を読みました。
引用：Amazon
そこで紹介されていたのが「Awe体験」という言葉でして、自然と脳の関係について書かれておりました。
自然と触れ合うことは、脳に対して良い影響をもたらすことが科学的に証明されているんです！
自然好きとしてはなんだか嬉しいと言いますか、得した気分になりました( *´艸｀)
今回はそんなAwe体験が我々の脳にもたらす効果、実践方法、最後に僕の経験についてお話ししていきたいと思います！
ご参考になれば幸いです(^^)/
”Awe体験”とは
Awe体験とは、大草原や大海原、あるいは星空など、自然を前にして圧倒される経験の事です。
皆さんは大自然に自分の身を置くとき「自分はなんてちっぽけな存在なんだ」なんて思ったことはありませんか？
（僕は大自然じゃなくても日々感じることが多々ありますが）
このような大自然や大宇宙の悠久さや広大さを前に、自分の存在の小ささを感じる体験を、脳科学ではAwe体験というのです。
Awe体験がもたらす効果
このAwe体験をしているとき、人の脳はとても活性化していることが多くの研究から明らかになっています。
どのような効果があるのかというと・・・
- Awe体験は自分を最小化し、それが謙虚になることにつながる
- 慢性的な炎症を引き起こす”インターロイキン6”の濃度が低くなる
- 見破る力、騙されない思考力を持つ
順番に解説していきたいと思います！
研究① Awe体験は自分を最小化し、それが謙虚になることにつながる
カナダ・トロント大学のステラー博士らの研究では「Awe体験は自分を最小化し、それが謙虚になることにつながる」という仮説を立て、延べ977人の被験者の協力のもとに検証しています。
その結果、被験者が「Awe体験によって世界が違って見えた」「Awe体験によって生かされている感じがした」と答えるなど、Awe体験をすると自分の自我（エゴ）を少なくし、謙虚な気持ちを起こすことがわかったのです。
大宇宙の悠久さや自然の広大さを前に「自分を小さい」と感じるとき、人は非常に謙虚な気持ちになり、そして素直に感謝の気持ちを持ちます。
その結果、前向きにもなり「世の中のため、誰かのために役立ちたい」という思いを強く抱くのです。
このとき、脳は通常の何十倍、ときには何百倍も活性化すると言われています。
研究② 慢性的な炎症を引き起こす”インターロイキン6”の濃度が低くなる
Awe体験は心身ともに人体に良い効果をもたらしてくれるようです！
こちらも前述したカナダ・トロント大学のステラー博士らの研究なのですが、「Awe体験を頻繁にしている人は”インターロイキン6”の濃度が低く保たれている」という結果も出ています。
インターロイキン6とは、身体が慢性的な炎症を起こしているときに出るもので、慢性的な炎症は人の寿命を縮めます。
逆にいうと、インターロイキン6が下がっている状態というのは身体には良く、寿命を延ばすことにつながるのです。
研究③ 見破る力、騙されない思考力を持つ
アメリカのジョン・テンプルトン財団の研究によると、「Awe体験をしている人は、見破る力、騙されない思考力を持つようになる」のだそうです。
Awe体験をしていないと、情熱のある人の話やおもしろい話には弱く、議論でも説得されやすくなってしまうのだとか。
たとえそれが詐欺師だったとしても、ものすごく情熱的に話されると信じてしまいます。
それに対してAwe体験をしている人は、見破る力があるのだそうです。
（この点に関しては、僕はもっとAwe体験しないとダメそうです┐(´∀｀)┌）
Awe体験の特徴
Awe体験の特徴として、アメリカ・アリゾナ州立大学のシオタ博士は次のようなことを挙げています。
①マインドフルネスを行ったように、何ごともありのままに受け取ることができるようになる
②心と身体をリラックスさせる
③好奇心を引き出す
④人と心のつながりを作る
⑤利他の心を引き出す
⑥身体を健康にする
⑦創造性を引き出す
⑧希望に満ちた状態になる
⑨幸福感が高まる
⑩嫉妬心など、ネガティブな感情が少なくなる
今までなんとなく「自然と触れ合うことは良いことだ」と思っていた方も多かったと思います。
ですが、これだけ多くの具体的な効果があるということが、現在多くの研究で明らかになっているんです。
大自然の中でなくてもAwe体験はできる！
ここまでAwe体験の効果についてお話してきましたが、「日頃忙しくて大自然に触れることなんてできないわ」という方もおられるかと思います。
しかしご安心くださいませ。
普段からでも、小さなAwe体験を積み重ねることはできます。
オランダ・アムステルダム大学のフォンエルク博士らは、「大自然の広大さ・美しさが感じられる動画を見ることでも、軽微なAwe体験ができる」としています。
大自然の美しさ、広大さ、悠久さを少しでも感じられたら、それも一種のAwe体験。
このような動画を大画面にして見てもいいかもしれませんね。
ただ、きれいな街のネオンや夜景などでは、このようなAwe体験は起こらないようです。
何か人智を超える感覚で、脳はAwe体験を引き起こすようです。
僕のAwe体験談
最後に「僕のAwe体験談」をご紹介いしたいと思います！
僕は林業マンなので、日頃から大自然に囲まれた環境下におりますが、休日外に出ない場合のAwe体験方法をご紹介したいと思います。
ずばり、「Instagramで大自然の投稿をひたすら見る」です。
（スマホやPCなどで見ているため、あまり大画面ではありませんが）
具体的な場所で言いますと、長野県、新潟県、海外ですと北欧の国々などの壮大な自然や暮らしの風景などひたすら見ています。
その結果、「こういった風景は維持されるべきだ」「自然を大切にする方法はないか」「こういった場所を守っている方々に感謝しなければいけない」「自分の地域も大切にしていきたい」など、以前より思考のスケールが大きくなったのではないかと感じています。
そして、仕事や人間関係、日々の生活などいろんな物事を「大切にしていこう」と考えるようになったと思います。
もちろん心身的なリラックス効果も得られています。
間違いなく、自然と触れ合うことで得られる効果や、自分自身の周りに対する接し方の変化を、身をもって実感している次第です。
皆さんも是非とも「Awe体験」してみてくださいね！
以上、参考になれば嬉しいです。
今回も当ブログを覗いていただき、ありがとうございましたー(*´з`)
とみー
【参考文献】
・『科学的に幸せになれる脳磨き 』（サンマーク出版）
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