【セイタカアワダチソウ】高身長・黄色い花を持つ奴らの”他を寄せ付けない作用”「アレロパシー」について

※当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。
セイタカアワダチソウ自然・環境
とみー
とみー

毎度のこととみーです!

秋ですね~( *´艸`)

皆さんはどのようにして秋を体感していますか?

紅葉を楽しんだり、普段不足している運動をしたり、秋の味覚を楽しんだり。

十人十色、いろんな場面で秋を感じると思いますが、僕の場合はこんな感じ

セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウ

「セイタカアワダチソウ、いっぱい生えてきたな」

皆さんも一度は思ったことがあるのでしょうネエヨ。

背の高く、黄色い花を泡のように咲かせ、道脇、空き地、至る所に生える秋の植物。

実はこのセイタカアワダチソウ、ある特殊能力を持っているんです!

記事タイトルで出ちゃってるので言ってしまいます!

その名も「アレロパシー(他感作用)」

この特殊能力について僕が知ったのは28歳、専門学校に入学してすぐに受けた「植物学」の講義でのことでした。

このことを知ったとき、僕の中で身の回りの植物に対しての見方が変わりました。

植物というものは人間同様「生」を全うしようとしているんだなと思いました。

今回はそんな僕の中で植物の魅力を感じさせてくれるきかっけとなった「アレロパシー」について少しご紹介したいと思います(^^)/

スポンサーリンク

「セイタカアワダチソウ」について簡単に

セイタカアワダチソウの花
泡のように咲き誇るセイタカアワダチソウの花

まずはセイタカアワダチソウについて簡単に特徴をお話ししておきましょう。

セイタカアワダチソウ
  • 北アメリカ原産の帰化植物(要注意外来生物・日本の侵略的外来種ワースト100)
  • 背の高くなる多年生草本。地下茎を伸ばして良く増え、大きな群落を作る。
  • 高いもので1~2mくらいまで伸びる
  • 明治時代末期に園芸目的で持ち込まれた
  • 花はハーブティになり、若芽をてんぷらなどにして食べられる。葉はシュンギクをもっと青臭くしたような味で、花は蜜があるので甘い

そう、このセイタカアワダチソウは特定外来種に指定されている厄介者なのです( ゚Д゚)

明治時代に園芸用として人間に持ってこられ、最終的には毛嫌いされてしまっているというなんともかわいそうなやつ・・・

セイタカアワダチソウの群生
セイタカアワダチソウの群生

そしてなんと言っても脅威的な「繁殖力」。

その繫殖力に後述します「アレロパシー」が深く関わってきます。

「アレロパシー」とは

では本題の「アレロパシー」について解説します!

アレロパシーとは

アレロパシーとは、ある植物が他の植物の生長を抑える物質を放出したり、あるいは動物や微生物を防いだり、あるいは引き寄せたりする効果の総称のこと。
日本語では「他感作用」と言います。

つまり、このアレロパシーの効果を持つ植物は、

  • 他の動植物の浸食を防ぎ、仲間を増やす
  • 自分にとって有益な生き物を引き寄せる

という自分にとって居心地の良い環境を整えるための作用なのです!

そのため、セイタカアワダチソウのように群生してたくさんのまとまりとなって生えていることが多いんですね!

そしてこのことは同時に、「在来種をその地に寄せ付けない」ということに繋がります。

つまり、従来日本にいる植物の住処を奪ってしまうということ!

だから困るというわけです!反則だろ( ゚Д゚)ノ!!!

とみー
とみー

これぞ植物の生存戦略!

スポンサーリンク

アレロパシーを持つ植物は他にもたくさん!

ちなみにこのアレロパシーの効果を持つ植物は他にもたくさんいます。

アレロパシーを持つ植物たち
  • クルミ
  • サクラ
  • マツ
  • ソバ
  • ハリエンジュ
  • アスパラガス
  • レモン
  • ヒガンバナ
  • ヨモギ

「サクラ」「マツ」といった樹木にもこの作用を持つものがいます。

また僕たちが普段食べている「レモン」「アスパラガス」なども持っていたとはなかなか知りえないですね。

そして以前にもお話した特定外来種「ハリエンジュ」にもこの作用があります。

侵略的外来種への対応(駆除方法)

UFO

残念ですが、侵略的外来種は駆除しなければなりません。

僕たちができる駆除方法に関しては以下の通りです!

駆除方法

根っこから抜き取る

非常にシンプル!とにかく根っこから引っこ抜きましょう!

セイタカアワダチソウは根っこからアレロパシー作用を発生させる成分を出します。

また引っこ抜きましたら種子飛散を防ぐためその場所に積むようにしましょう。

少しでも繁殖範囲を広げないようにするために!

スポンサーリンク

結びの言葉

セイタカアワダチソウ
至る所に繁殖するセイタカアワダチソウ

一種の生存戦略である「アレロパシー」。

はじめ知ったときは感心し、衝撃を受けたことを覚えています。

もともと園芸用ということで、少しきれいに見えなくもないのですが、日本の在来種を守るべく

引っこ抜きましょう!( ゚Д゚)

しかしこういうことを知ると、植物っておもしろいなって思ったりもする。

皆さんはどう思いますか?(^^)

以上、何かの参考になればうれしいです!

今回も覗いていただきありがとうございましたー(^^)/

とみー

コメント

タイトルとURLをコピーしました