こんにちはとみーです!
先日、ショッキングなニュースを耳にしました。
トトロの森で今、「ナラ枯れ」という木の病気が大発生しているというものです。
記事はこちら>>【独自】トトロの森「ナラ枯れ」急拡大…5mmの虫原因 “ドローン&AI分析”で対策も(テレ朝news 2022年9月28日)
事態はかなり深刻で、施設内の「ナラノキ」の多くが枯れてしまっているのです。
僕はジブリの大ファンであり、ナラノキも大好きな木です。
かなり辛い気持ちになりました。
今回はナラ枯れについて皆さんに知っていただきたいのと、僕たちにできることをご紹介したいと思います!
是非とも最後までお付き合いいただければ幸いです!
ナラ枯れ
ナラ枯れとはどんな病気?
まずはナラ枯れについて解説します。
ナラ枯れの正式名称は「ブナ科樹木萎凋病」と言います。
枯れてしまう原因としては、「ラファエレア菌(通称:ナラ菌)」という病原菌の蔓延です。
この病原菌は「カシノナガキクイムシ」という昆虫のメスが持ってきてしまうもので、健全な木に侵入することで木が感染してしまうのです。
ナラ菌が感染した部分の細胞が死ぬと水分を運ぶ道管が目詰まりを起こすため、通水障害を起こし7月下旬頃から8月中旬にかけて葉が変色し、枯死します。
カシノナガキクイムシって?
カシノナガキクイムシは、体長 4.3mm~4.7mmのとても小さな虫です。
ナラやカシ、シイなどブナ科樹木(どんぐりの木)の中でナラ菌を増やし、その菌を食べて、一生を過ごします。
ナラ枯れの特徴
ナラ枯れの特徴は以下の点があげられます!
被害にあった木の根元付近には、カシノナガキクイムシが穿入した孔と、穿入する際に排出した木くずが大量に確認できます。
どのような対策があるのか
対策としては大きく分けて2つ。
- 予防対策:ナラが枯れないように、被害に備える
- 駆除対策:枯損木内に潜伏しているカシノナガキクイムシを殺虫して、他へ飛び移らないようにする
まず予防対策については以下の方法があります。
駆除対策については以下の方法があります。
抜本的な解撤策は『萌芽更新』
抜本的な解決策の一つとして「萌芽更新」があります。
老齢木を枯らすナラ枯れ。
考えられる抜本的な解決策は森の若返り、つまり萌芽更新というわけです。
コナラは萌芽の能力が非常に高く、伐採すると切株から芽が吹き出てきます。
この芽は実生よりも早く成長する特徴を持っています。
この性質を利用し、萌芽を育てることで森を若返らせていこうとする活動がトトロの森でなされています。
しかし、ナラ枯れの大木の伐採に膨大な労力と費用が掛かってしまい、萌芽更新の維持管理ができているのはほんの一画でしかないというのが現状のようです。
ナラ枯れは全国で深刻な問題となっている
前項でナラ枯れへの対応策についてお話しましたが、やはりナラ枯れは全国的に見て年々被害が拡大しており、深刻な状況に変わりありません。
令和3年度の全国のナラ枯れ被害量は、材積量にして約15.3万立方メートルとなっています。
予防対策や駆除対策を講じても終息できないのが現状です。
僕たちにできること(お願い)
1.被害木を見かけたら行政に連絡しましょう!
まず僕らにできることとして、被害木を発見したら行政に知らせるということがあげられます!
再度ですが、ナラ枯れの被害にあっている木の特徴としては以下の点があげられます。
これらの状況が確認される木を発見しましたら、所定の機関に連絡をしましょう!
各都道府県で異なるのですが、群馬県の場合は以下の機関に問い合わせるようにとのことです。
各都道府県のホームページにて対応方法・連絡先の確認をしてください!
2.募金支援
他にも僕たちにできることとしては、募金支援があります!
ちなみに僕も冒頭でお話ししたトトロの森のニュースを聞いて、「公益財団法人 トトロのふるさと基金」に寄付しました。
他にもナラ枯れ対策の寄付金を募る公益財団法人があります。
よろしければ検討してみてください!
結びの言葉
ブナ科の木と言えばドングリ。
小さいころ、公園でドングリが落ちていて、それをせっせと拾い集めて遊んでいました。
大人になって、山や自然が好きになって、木そのものが好きになりました。
そんな木が今、全国で深刻な被害を受けていると聞き、ちょっとソワソワして、今回の記事を書きました(^^;)
このようなことが起こっている現状を、少しでも知っていただけたら幸いです!
とみー
【参考サイト】
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