今年もウグイスが鳴く季節がやってきました!とみーです!
今回は「間伐で意識していること」について。
最近の僕の仕事はスギの間伐。
花粉症にいつなるのかとひやひやです(^^;)
現在の現場の状況をご参考までにお伝えしますと、16年生の杉で、樹高15m、直径20cmくらいといったところ。
そしてこの現場、植えられている木の間隔が場合によっては1.5mほどしかなくすごく木が込み合っていて、日が全く入っていない状況。
(ホラー映画の撮影に使えるくらいの)
ずばりとても伐り甲斐がある現場です。
今回はそんな現場で学んだ「どのようなことを意識して間伐するのか」についてお話します。
※樹種や依頼条件によって意識することは異なるかと思いますので、あくまで一例ということで聞いてもらえればと!
間伐で意識していること
ずばり、僕が学んだ”間伐で意識すること”は以下の点です!
順番に解説していきます。
1.全体での割り数を意識して伐る
間伐依頼を請け負う際、基本的には全体の何割数伐るということが決まっています。
2割、3割、3.5割など様々。
ここで注意することとして、割数は総面積での割合であるということです。
土壌が悪く木が育ちにくい場所や、日当たりがよく育ちやすい場所など様々な環境があるため、そもそも木の疎密に差が生まれます。
木が密集している場所であれば多めに、それほど木が育っていない場所(木が少ない場所)は少なめに伐倒するという具合に調整して、全体で割り数が達成できるようにします。
2.形状の悪いものから優先して伐る
伐る木を選ぶことを「選木」といいますが、まずは優先して伐るものとして、
- 根元がかなり曲がっているもの
- 幹が二股に分かれてしまっているもの
- 枯れているもの 等
こういったものをまずは選木していきます。
それらを切った後、日の当たり具合や、空き具合を考えて伐っています。
3.塊で伐らない(まばらに伐る)
極力、隣同士の木を連続して伐らないということも意識しています。
(形状が悪かったり、枯れている木が連続している場合は致し方ないですが)
間伐の目的は「過密となった林内密度を調整する」ことです。
隣通しの木を連続して伐ってしまうと、その部分だけが極端にスペースが空き、他が密集した状態となります。
連続した木を伐るのは楽なんですよね!
ちなみにこれは僕もよく注意を受けました(^^;)
4.お空に穴を空けるイメージ
間伐のときは「空をみる」ことも重要です。
このことは選木で悩んだ際に役立つのですが、空を見た際「この木を伐ればお空に穴が開き、他の木に光が入る」ということを意識するんです。
伐った後に空を見上げてぽっかりと穴が開いていた時はホッとします。
5.伐った場所がきちんと日が入ったかを確認する
これは伐倒した後の確認作業となります。
背の低い木を伐るだけでは日が入りません。
日を塞いでいる原因となっている木をきちんと選木し、伐ることが大切です。
結びの言葉
以上が僕が間伐の時に心がけていることです。
今回はスギの現場でしたが、ヒノキの間伐作業は本当に大変です!
なぜならヒノキの枝はかなり強く、倒そうにも他の木に架かってしまってなかなか倒れないからです。
そんなときの正直な心情としては「切りやすい木だけ伐りたい」と思ってしまいます。
そうなると隣通しのものを連続で伐ってしまうことになる。。。
これでは間伐の意味がない!
というやり取りを最近自分の中でしながら作業しています。
本当に大変なんですけどね(-_-;)笑
僕たちの仕事は木を育て、健全な山をつくること。
その目的を達成するための「意義ある仕事」をこれからもしていきたいと思うところ!
以上、参考になれば嬉しいです!
今回も覗いていただきありがとうございましたー(^^)/
とみー
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