【林業従事者とは】花形「素材生産」と担い手減少の「造林」について

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林業従事者仕事・資格
とみー
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どうもとみーです!

今回は「林業従事者」について解説していきます。

皆さんは林業従事者と聞くとどんなイメージを持ちますか?

多くの方がまず「木をチェーンソーで切り倒す人」を描いたと思います。

その通り!正解!!!

なのですが、「木を育てる」ことも林業の仕事です。

林業には仕事として大きく2つに分かれます。

林業の仕事
  • 造林(木を育てる) ※育林とも言います
  • 素材生産(木材を切り出す)

僕の所属する組合も部署としては上記の2つに分かれています。

とみー
とみー

ちなみに僕の仕事は造林です!

林業従事者というと他にも多くの職種があるのですが、今回は大まかに分けてこの2つの内容について解説していきたいと思います。

今回の記事で分かること
  • 木材を出す「素材生産」と木を育てる「造林」について
  • 林業従事者数の動向
  • 造林従事者を増やすための僕の考え
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林業の仕事は「素材生産」と「造林」の2つに分けられる

改めまして、林業の仕事は作業サイクルに沿って考えると、

  • 造林(木を育てる
  • 素材生産(木材を出す)

大きくこの2つに分けられます。

それぞれの仕事内容を以下にまとめてみました。

造林・育林(木を育てる人)の仕事

植え付け

【地拵え】
苗木が育ちやすい環境をつくるために、その土地にある雑草や枯れ枝などを取り除いたりまとめて山積みにしたりする作業です。
この作業をしっかりとしないと、苗木を均等な間隔に植えられなかったり、下刈りがしづらくなったりします。

【植え付け】
苗木を山まで運び1本ずつ植えていきます。
次世代の人工林をつくる重要な作業となります。

【下刈り】
苗木に十分な日光を当てるため、障害物となる草を刈り取る作業です。
下草刈りは植えてから5~7年くらいまで毎年夏頃に行います。
夏に行われるため、もっとも過酷な作業と言われています。

【枝打ち】
木材に加工したときに節が出ないように、若木のうちに不要な枝を落とす作業です。
この作業は事業体によって大きく異なります。
絞り丸太で有名な北山杉は植えてから6~7年後に枝打ちした後、3~4年ごとに繰り返し枝打ちすると言われています。

【間伐】
将来形質の良い建築材になりそうな木を見極めて、より健全に真っ直ぐ育てるために間伐をして木を間引く作業です。
生育木に日光がよく当たり、成長も良くなるよう慎重に木を選びます。

とみー
とみー

下刈りの意義について別の記事で詳しくお話しております!

素材生産(木を切りだす人)の仕事

チェーンソーマン

【主伐】
収穫作業。収穫された丸太は木材市場などへ運ばれ売買されていきます。
対象となる林内すべての木を伐採する「皆伐(かいばつ)」と、1本ずつ選びながら伐採する「択伐(たくばつ)」の大きく2つの伐採方法があります。
世間がイメージする林業の花形作業と言えるでしょう。

【造材】
納品先の規格に合わせて丸太の長さを切り分ける作業です。
2m、3m、4mなど規格はその時の需要により異なります。

【集材・運搬・搬出】

林業重機


トラックや林業機械(タワーヤーダ、フォワーダー)などで、木材を土場まで集める作業です。
集められた木材は専用トラック(ヒヤブ)で回収され、木材加工場などへ搬出されます。

とみー
とみー

林業機械に関して下記の記事でお話でご紹介しています!
ご興味のある方はご確認ください!

林業従事者の動向

ここでは林業従事者の動向について触れていきます。

林業従事者の全体像

林業従事者の動向
林業従事者の動向 出典:林野庁

国勢調査(総務省)によると、 林業従事者の数は長期的に減少傾向で推移しており、平成27年(2015年)には4万5千人となっています。

 また林業の高齢化率(65歳以上の割合)は、平成27年(2015年)は25%で、全産業平均の13%に比べ高い水準にあります。

一方で、若年者率(35歳未満の割合)をみると、全産業が減少傾向にあるのに対し、林業では平成2年(1990年)以降増加傾向で推移し、平成27年(2015年)には17%となっています。

ポイント
  • 林業従事者の数は減少傾向
  • 高齢化率は25%と高い
  • 若年者率(35歳未満の割合)は1990年以降増加傾向

造林事業者の人手が減少傾向

林業従事者人数
出典:林野庁

中でも知っていただきたい状況があります。

林業従事者の人数のうち、伐木・造材・集材従事者の人数は2005年から増加傾向れあるのに対し、育林従事者は減少し続けているんです。

この原因として挙げられる課題は多くありますが中でも、

育林従事者が減少し続ける主な原因
  • 林業機械の導入が増え、素材生産従事者の負担が減少したこと
  • 造林に関しては機械化は難しく、「人ありき」の作業が多いこと

上記のことが大きな原因なのかなと思います。

例えば下刈り作業に関していえば、本当に過酷な作業であることは僕自身何度もお話ししています。

また植え付け作業に関しても重い苗木を背負って現地まで向かい、腰を屈めて作業することから腰痛になる人も多くいます。

そういった体の負担が大きいという点も、造林の担い手が減っている要因の一つだと思います。

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造林従事者が増え、定着するためには?

ここからは僕が考える造林従事者が増え、定着するためにはどうすればいいのかについてお話しします。

僕の考えは2つあります。

造林従事者を増やすための僕の考え
  1. スマート林業の導入・浸透
  2. やりがいを伝え続ける

あくまで僕の意見なので、全く見当違いかもしれませんが(^^;)

お恥ずかしながら発表したいと思います。

①スマート林業の導入・浸透

ドローン

以前にもスマート林業についてはこのブログでもご紹介させていただいております。

スマート林業についておさらいです!

スマート林業とは

地理空間情報やICT等の先端技術を駆使し、生産性や安全性の飛躍的な向上、需要に応じた高度な木材生産を可能とする施業スタイルのこと。

スマート林業を導入することでICT技術を導入し、

  • 作業工程の効率化
  • 情報の共有化

を図ることで従事者の業務負担を今より軽減・幅広い雇用を生むことができるのではないかと思います。

②やりがいを伝え続ける

杉の苗木

僕は造林という仕事にやりがいを感じています。

なぜかというと

僕らの仕事は木を育て、森を造ること。

そんな僕らは木が姿を変えて世に出回るまでのストーリーの中で最大の主人公であると思うからです。

このことを胸に刻みながら僕は仕事をしていますし、このブログを書いています。

この思いを共有することで、一人でも志す方が増え、その方のモチベーションが上がればいいなと思っております。

林業2年目の僕、生意気にこんなことしか言えず、申し訳ございません・・・

ですがこれからも伝え続けるのが僕の役割だと思いながら、勝手に頑張ります!(^^)/笑

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結びの言葉

刈払い現場1

今回は林業の仕事ということで「素材生産」と「造林」についてお話ししました。

林業を取り巻く職種で言えば他にも

  • 苗木をつくる人
  • 現地を測量する人
  • 事務方

などたくさんの仕事があります。

また後々、その方々のことについてもお話しできればと思います。

林業という仕事をいろんな角度から知ってもらえるように、今後も発信していきたいと思います。

引き続きよろしくお願いいたします。

我こそはストーリーの最大の主人公である!!!

以上、参考なればうれしいです。

ありがとうございました!

とみー

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