関東甲信・東北地方梅雨明け!とみーです!
今回は「山火事における”自然発火”の起こり方」についてお話します。
ここ最近、世界各地で大規模な山火事が多発していることをご存じでしょうか?
この夏にはイタリア、ギリシャの南欧やトルコなどが報道されました。
環境、生態系、人体(精神面含め)へのダメージなど、影響は計り知れません。
山火事には「人為的な要因」と「自然発火」の2つの要因があります。
日本の場合ですと人為的な要因が多く、農林水産省から発表された日本における原因別出火件数のデータでは、焚き火が約30%を占め、続いて火入れが約17%、放火が約10%、たばこが約6%となっています。
これが海外の場合ですと、自然発火のケースも出てくるんです。
ここで皆さん、「自然発火」とはどういったものかご存じでしょうか?
地球温暖化で各地で高温になっており、なんとなく燃えやすい状況になっている?
という漠然なイメージを僕は持っていました。
自然発火について調べたところ、正直驚きました!
こんなことで火が起こってしまうのかと・・・
今世界で発生している山火事の”自然発火”について、今回書かせていただきました。
「自然発火」には4種類ある
まず自然発火を引き起こす要因として、以下の4つがあると言われています。
1.枯れ葉の擦れ合い
僕はこのことを知って本当にびっくりしました。
なんと枯れ葉同士が強い風が吹いた際に擦れ合い、摩擦熱によって着火するのです。
かなり乾燥した地域で見られる現象で、カリフォルニアなどで多発しているようです。
2.熱波
「熱波」が原因で発火する経緯には2つあります。
- ”枯れ葉”が着火する
- ”油分”を含む植物に着火する
まず枯れ葉に着火する経緯ですが、なんと「太陽光」が要因となります。
太陽光が強い地域で多発する現象なのです。
次に油分を含む植物について。
気温が高くなると植物内の水分が減少して、油分の濃度が高まり、植物は発火しやすい状態になります。
こちら代表的な植物として「ユーカリ」があげられます。
つまり、想像がつく方もいるかと思いますが、この現象はオーストラリアで多く発生しています。
オーストラリアではオゾン層の破壊も深刻は問題となっており、太陽光が非常に強い地域です。
また、夏になると気温も高くなります。
ちなみに今年1月13日、オーストラリア西部で気温摂氏50.7度を記録し、同国の最高記録に並ぶ数値を観測しました。
(地球にこんな暑い場所があるなんて、ほんと信じられない)
3.落雷
雷が落ちることによって、枯ち葉が着火してしまうこともあります。
大雨であればリスクは少ないですが、小雨程度ですとまだ枯れ葉も水分を含んでいないので着火することがあるようです。
この現象が良く発生するのはポルトガルです。
(先述したカリフォルニアでも多いです)
「ドライストーム」という、雨が降らない落雷が発生することで多発してしまうようです。
4.泥炭地への引火
「泥炭地」とは、枯死した植物が水中で炭化し、蓄積した地層のことで、他の土壌よりも多くの炭素を含んでいます。
つまりは非常に燃えやすい土ということです。
枯葉が擦れ合う摩擦熱や枯葉の酸化熱によって、泥炭地に引火して山火事が起きます。
この現象が多く発生する地域はインドネシアやフィリピンです。
インドネシアやフィリピンにある池の下はほとんど泥炭地でできています。
気温が上昇して、池の水位が落ちることによって、泥炭地が現れます。
自然発火が原因の山火事予防は”不可能”ですが・・・
ここまで読んでいただき、お気づきの方もいるかと思います。
自然発火が原因の山火事予防は”不可能”です。
ですが、予防の代わりに山火事の延焼を食い止める事前対策として「防火帯」というものがあります。
防火帯とは、燃え広がる原因となる樹木や藪などが、あらかじめ除去されている帯状の地帯のことです。
山火事の範囲を限定させることによって、素早く確実に消火ができます。
結びの言葉
今回は「山火事における”自然発火”の起こり方」についてお話しさせていただきました。
世界で起こっている山火事は、主に「枯れ葉」が原因となる自然発火が多いことが分かりました。
自然が起こす現象なので、起こってしまうことはどうしようもない、防げません。
ですが、被害をなるべく抑える術もあることも知れました。
また日本では、人為的な原因がほぼほぼということ。
不注意からの山火事は絶対に起こさないようにしたいところですね。
自分が手掛けた山が一瞬にして燃えてなくなるなんて、辛すぎる!!!
どうか皆さんも火の取り扱いには十分気を付けてくださいね。
以上、参考なれば嬉しいです!
今回もとみーブログを覗いていただき、ありがとうございましたー(*´з`)ノ
とみー
【参考サイト】
・「嘘でしょ!?自然発火が原因で山火事になるの?」|火事手続きPRO
・「山火事の直接的な原因にはどのようなものがあるの?」|農林水産省 林野庁
・「インドネシアの煙害(ヘイズ)問題、乾季に多発する泥炭火災について」|WWFジャパン
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