どうにもこうにも、梅雨ですねえ。とみーです!
さて今回は、先輩たちの『下刈りスピード』が異常に速い理由を考えてみたという話。
とにかく速いんですよ!先輩方の下刈りスピードが!F1 CARかよ!
(多分たとえが現代風ではない笑)
冗談はこれくらいにして、本当に速いんです。
ここでいう下刈りが速いというのは、きれいに(一定の刈高)、正確に(誤伐が少ない)、素早いということです。
3年目の僕の場合、刈高バラバラ、誤伐が多い、慎重になりすぎて進みが遅いという具合。
つくづく林業とは技術職であり、先輩たちの偉大さを感じる日々。
今回はなぜ先輩たちは下刈りが速いのか、その理由を僕なりに見て思ったこと、実際に先輩方が下刈り作業で意識していることを聞いた内容を踏まえて書いていこうと思います!
僕のように下刈り作業が苦手な方などの参考なればいいなと思います。
道具の準備
そもそも大前提ですが、道具の準備がしっかりしていることです。
僕の職場では刈払いには「笹刈刃」を使用しています。
これらは自分で刃拵えをして、仕事に挑みます。
(多くの職場でそうかと思いますが)
なので、「自分でいかに切れる刃を用意できるか」これが仕事の質に大きく影響してきます。
切れる刃を用意できれば仕事も捗りますし、自分の体力の消耗(疲れ)にも大きく影響してきます。
(切れ味が悪いとその分押し当ててしまい、体力の消耗が激しくなってしまいます)
仕事前の準備で、ほぼ勝負が決まっているのかもしれません。
一振りで同じ刈高に刈っている(何度も刈らない)
次にあげられるのは「一振りで同じ刈高に刈っている(何度も刈らない)」ということです。
これは僕もすごく悩んでいます。
僕の職場(僕の所属する班)では、「高さ10cm以下になるようなるべく低く刈る」ことを心がけています。
低く刈る方が見た目もきれいですしね。
これの仕上がりにするために、僕の場合同じ場所を何度も刈っている傾向があります。
また低く刈ろうとし過ぎて、刃が地面にディスクインしてしまい、刃を痛めることも多々あり。
(恥ずかしい限りです)
先輩たちの場合、基本的には一振りでその場所を一定の刈高に仕留めています。
これはおそらく、何度も何度も繰り返し、自分の身体に刷り込むしかないのかなと思います。
これってまさに技術だと思います。
メリハリをつけて刈っている
苗木のある場所では慎重に(でも手早い)、苗木のない場所はダイナミックに刈るというメリハリもあるかと思います。
ただこれ先輩方が言っていたのですが「あまり大振りしすぎると、ふとしたところにある石にぶつけて刃を痛めたり、切株に当ててキックバックをおこして苗木の頭を叩いたりする」とのこと。
藪が深くて見通しの悪いところでは力を抑える必要があるかと思います。
現場の状況をよく見て刈払い機を振る速さを考えると良いと思います。
先の苗木を見ている
先輩方の視線はどこを見ているのかと聞いたところ「次の苗木の場所を見てることが多い」という方が多かったです。
苗木の根本を刈る時はもちろんそこに全集中ですが、刈り終わった後は次の苗木はどこにあるのか、切株や石はないかなどの情報を集めているようです。
ただ刃先を見て刈っている僕とは違って、目で見る情報量が全然違うことにただただ差を感じるばかりです。
キックバックしない刃の入れ方
植え付けの際に、やむを得ず苗木を切株の根元や、まくり(地拵えで作る木の枝などの塊)付近に植えることがあります。
これ本当に下刈りの時にキックバックをおこしやすくしてしまうので、嫌なんですよね(^^;)
そのような場面に直面した際、先輩方は自分の立ち位置を変えて、キックバックをおこさない位置から刃を入れていることが分かりました。
正直下刈り作業では自分の進むルートを外すことなく、そのまま進んでいきたいと思うところ。
ですが労を惜しまないことが苗木の誤伐を防ぐのです。
結びの言葉(まとめ)
まとめると以下の通り。
僕の課題はすべてですが、まずは「道具の準備」からだと思います。
もちろん日頃から刃拵えや機械のメンテナンスはしていますが、切れ味にムラがあります。
刃が切れない時って本当に身体にストレスがかかり、メンタル面もやられます。
なのでまずは道具の準備から丁寧に取り組んでいきたいです。
技術面はその後しっかり身に着けていきたい!
(先輩たちに追いつくまでに何年かかることやら)
以上、参考になれば嬉しいです。
今回も覗いていただき、ありがとうございましたー(^^)/
とみー
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