
どうもとみーです!
今回は「空師とアーボリスト」の違いについて解説します。
皆さん「空師(そらし)」という言葉はギリギリ聞いたことがありますか?
ただ流石に「アーボリスト」についてはご存じない方が多いでしょう。
どちらも「木のプロフェッショナル」です。
こんな仕事があったのかと、知っていただければ幸いです!
- 空師とアーボリストの仕事内容となるための方法
- それぞれの違いについて
空師(そらし)

まずは「空師」について解説します!
空師とは
空師は、高い木に登り枝や幹を伐り出すことを仕事としています。
ちなみに空師という名前の由来は、「空に一番近いところで仕事をしている」ということから空師と呼ばれるようになったといわれています。

高層ビルなどはなかった時代、一番高いところは木の上だったんですね!
空師の活躍する場面としては、狭いところに生えた高い木の伐採です。

通常、木を切る際は根本からチェーンソーでバタンと取り倒したり、クレーン車や高所作業車を使用して上から徐々に根元の方へ切り詰めていく方法があります。
ですがこれらは広い場所や車両が入れる場所でなければなりません。
つまり、民家の間であったり、お寺や神社など通常の方法で厳しい場所の木を伐り出したい場合に空師が登場するというわけです!
空師にしかできない仕事
1.木を倒さずに伐り出す
先ほども言いましたが、木を伐採するときは大掛かりな作業によって木を切り倒します。
しかし狭い場所でそれをおこなってしまうと、周りの建造物や人に被害を与えてしまいます。
空師は伐採するときに切り倒すことをせず、上から順番に伐り落とすことができます。
こうすることで周りに木を散乱させることなくコンパクトかつ安全に木を伐り出すことができるのです。
2.特殊な木の伐採
空師が伐採する木はお寺や民家などに生えている木のことが多いため、所有者が特別な思いを持っている場合があります。
しかし木には寿命があり、特別な思いを持っていても木が腐るまで放置できなかったり、落ち葉の処理を続けなければならなかったりするのです。
そのため、ときには木が厄介者としての扱いを受けることがあります。
そのような訳ありの木を伐採するのも空師の役目なのです。
空師になるには?
空師になるためには、資格などが必要という訳ではなく、先輩の空師に弟子入りをし、経験を積みます。
まさに職人という感じですね。
林業の仕事というのは経験が必要な部分が大きいです。
木の性質、伐倒の技術、状況判断能力など、長年の経験を積んだ上でなせる仕事なんです。
ちなみに僕が以前仕事でお会いした空師の方は「樹木医」の資格も持たれていました!
その時ご依頼された方(施主さん)は樹木医と聞いて「本当に木に詳しいんですねー!」とかなりの信頼と安心をおいていました。
空師と樹木医は最強の組み合わせだなと思いました(^^;)
アーボリスト
続いては「アーボリスト」について解説します。
アーボリストとは
「アーボリスト(Arborist)」は樹木の管理全般に携わるスペシャリストです。
造園業者や樹木医・林業などの限定された範囲にとどまらず、樹木管理に関わる事柄すべての知識を備えているのが特徴です。
欧米では「ISA(International Society of Arboriculture)」が推奨する樹木管理の作業品質が、常識として浸透しています。
ちなみに日本での
アーボリストはこの作業品質にのっとって、
- 樹木を植えて育てる
- 街路樹の管理をする
- 危険木の伐採をする
など、木に関する幅広い業務に従事しています。
日本でアーボリストはまだまだマイナー

海外では広く知られているアーボリストですが、日本ではまだまだ浸透していない職種です。
ISAが日本でセミナーを開催するようになったのは2013年で、日本にいるアーボリストはまだ数人です。
アーボリストになるには?
アーボリストになるためには、日本に唯一の養成所で講座を受講し、認定を受けることが必要になります。
その養成所とは「ATI(Arborist Training Institute/アーボリスト・トレーニング研究所)」という機関です。
ATIでは専門家から技術と心構えをじっくりと学ぶことができ、
- 高所での作業を実践するためのクライミング技術
- リムウオーク、ランヤードといった道具の使用方法ポジショニングの取り方など
- 森林の急斜面での対応についても実践的な訓練
など実践経験を積めるのが特徴のようです。
参考サイト>>Japan-ATI | 日本国内唯一のアーボリストトレーニング組織
空師とアーボリストの違い

結論、空師とアーボリストの違いは以下のとおりです。
- 空師には資格はないが、アーボリストには資格が必要
- 空師が特殊伐採※を専門とするのに対して、アーボリストは特殊伐採だけでなく木の保全にも重点を置く木の専門家
※特殊伐採:高木や巨木を根元から倒さずに伐採すること
空師は弟子入りし、実務経験を積むことという流れが一般的な流れ。
アーボリストは定められた機関で講習を受講し、認定証を受けることが必要となります。
また双方特殊伐採を行ないますが、アーボリストはそれに加えて木に関する幅広い知識を持ち、高度な木の管理も担える専門家であるという点が異なります。
こう聞くと「アーボリストは空師を兼ねる」ように思われるかと思いますが、もちろん空師の方も木に関する幅広い知識は持たれていると思います!
まとめ

僕の意見として、少し業務の範囲に違いがあるかと思いますが、空師とアーボリストはともに林業のプロだと思います。
木のことをよく理解していなければできない仕事、それと同時に理解していないと命を落とすことに繋がってしまうのだと思いました。
僕自身も山仕事のプロになるべく、日々取り組んでいきたいと思います。
以上参考になればうれしいです!
どうもありがとうございましたー(^^)/
とみー
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