クマ対策されてますか?とみーです!
今回は、「”クマ撃退スプレー”を購入した理由と選ぶポイント」についてお話ししたいと思います!
先日、ついに僕も「クマ撃退スプレー」を購入しました。
今思うと、「遅すぎた」と思うくらい購入が遅れてしまいました。
僕がなぜ購入に踏み切るのに時間がかかったかというと、
- クマ除けスプレーは高価であること
- 一人で山に入ることなんてないから「自分は大丈夫だ」と過信していたこと
この二つの考えがありました。
ですが、あることをきっかけに考えが一転、即購入となりました。
今回はその経緯について、また僕が購入したクマ撃退スプレー(おすすめも含めて)のポイントをお話ししたいと思います。
クマ撃退スプレーの購入を検討している方のご参考になれば幸いです。
なぜクマ撃退スプレーを購入しようと思ったのか
先日11月19日Yahooニュースにて、かなりショッキングなニュースを目にしました。
間伐作業中の男性がツキノワグマに襲われる 後頭部や左腕に軽傷 クマは体長1m50cm~2mで山の中に逃げる|Yahooニュースより
岐阜県の森林で間伐作業をしていた男性従業員がツキノワグマに襲われたというニュースです。
この男性が当時どのような状況(装備道具や作業内容など)だったのかは詳しく分かりませんが、本当に気の毒でなりません。
(男性は軽傷で命に別状はなかったようです。)
僕は恐怖を覚えました。
自分も林業従事者であり、昨日も森林で間伐作業をしたばかり。
「明日は我が身」
この言葉が頭から離れませんでした。
「複数人で作業をしているから」「チェーンソーの音が出ているから」などといった考えはもう通用しないのかもしれません。
このことにより僕はクマ撃退スプレーを購入しました。
選ぶポイント
ではここから、僕が思う「クマ撃退スプレー」を選ぶポイントについてお話ししたいと思います。
(すごく調べました)
ずばり『対象のクマ』『権威性』『噴射距離』『有効期限』の4つが選ぶポイントだと思います。
順番に見ていきましょう。
対象のクマ(ヒグマ? ツキノワグマ?)
まず日本で猛威を振るっているクマはヒグマとツキノワグマの2種類がいます。
ヒグマは北海道、ツキノワグマは本州に生息しており、ヒグマの方が身体が大きく、力もより強いです。
なぜこの点を押さえておかなければいけないのかと言いますと、僕も知らなかったのですが、実はクマ撃退スプレーの中には、ツキノワグマやイノシシなどの比較的小型の動物には効くが、ヒグマには効かないというものがあります。
後述しますが、EPA認証を受けているものに関してはヒグマに対しても効果があるものとなります。
調べたところ北海道に住まれている方で、購入したクマ撃退スプレーがヒグマは対象外だったという方もいるようです。。。
購入の際はご注意ください!
権威性
実はなのですが、日本にはクマ撃退スプレーの品質に対する明確な基準はないという状況です。
現在市販されているクマ撃退スプレーの大半はアメリカ製のもの。
アメリカでは米省庁間グリズリーベア委員会(IGBC)という機関が定めたクマ撃退スプレーに関するガイドラインが存在します。
そのIGBCが定めたガイドラインには、ガスの最小限界噴射距離が25フィート(約7メートル50センチ)、噴射時間6秒以上などの基準が示されていたようですが、2017年に噴射距離などの文言が無くなり、「米環境保護庁(EPA)に登録されたもののみ購入するように」という表現に変わったようです。
またEPAが定めるクマ撃退スプレーの基準に「有効成分(カプサイシン濃度)1~2%」「内容量7.9オンス(224g)以上」などが示されています。
日本にクマ撃退スプレーに関する明確な基準がない以上、上記のようなアメリカの基準を満たしているかどうか(EPA承認のものかどうか)ということは、信頼できるものを選定するひとつの指標なのではないかと思います。
噴射距離
販売されているクマ撃退スプレーの噴射距離はメーカーによって差があり、5~6mのものもあれば、10m以上のものもあります。
(同じメーカーものもでも、サイズ・容量によって異なります)
万が一クマと遭遇してしまいいざ噴射しなければとなったときのことを考えてください。
確かにクマとの距離が近ければ近いほど、噴射したガスの命中率は上がるかと思います。
(その時いかに落ち着いて対応できるかも重要となりますが)
ですが、、、僕としてはできる限り近づきたくないというのが本音のところ。
ですので、僕を含めた自信のない方は噴射距離の長いものを選ぶことも重要なポイントかと思います。
有効期限
有効期限が長いものというのも重要かと思いました。
(これは僕の中でもっとも重要なポイントでした!)
基本的にクマ撃退スプレーって高いんですよね!
(身の安全には変えられませんが)
ですので、できれば使用期限が長いものの方が良いというのが本音。
クマ撃退スプレーは多くのもので有効期限は製造されてから3年ほどと言われています。
アウトドア用品店など店頭で購入する際は製造年月(EXP)を確認し、そこから有効期限を確認するようにしましょう。
(あるいはお店のスタッフさんに聴きましょう)
またオンライン等で購入する際は、これから出荷されるものの製造年月あるいは使用期限が明記されている場合があります。
こちらも購入する際に重視するポイントかと思いますので、ご参考までに!
おすすめ”クマ撃退スプレー”
ではここから、僕がおすすめするクマ撃退スプレーをご紹介します。
ずばり以下のものです。
順番に見ていきましょう。
カウンターアソールト
このアイテムは日本に初めてやってきた”元祖”クマ撃退スプレーとなります。
歴史があり製品の使用実績も豊富で、信頼できる商品です。
この商品を取り扱っている日本の代理店は「株式会社アウトバック」というところになります。
会社ホームページより、カウンターアソールトの歴史・クマに対する確かな効果実績を知ることができますので、ご興味のある方はご確認ください。
UDAP ペッパーパワー
こちらは僕も購入したアイテムとなります。
この商品を開発した方(ラベルの下の部分にプリントされた方)はクマに襲われた経験があるようです。
(相当な思いで開発したことでしょう)
噴射距離は9.0mと長く、スコビル値の記載はありませんでしたが、カプサイシン濃度2%とEPA基準最大値。
また僕が選んだ最大の理由として、使用期限が長かったことです。
僕はAmazonでこの商品を注文したのですが、「有効期限2027年末」という記載があり、有効期限が4年以上ということが確認できたので購入しました。
カウンターアソールトも一度検討したのですが、注文した3日後くらいに届くのに1カ月以上かかるとの通達が来たのでやめました。
(すぐに欲しかったのです)
ものによっては欠品中ということもありますので、注文時はご注意ください!
フロンティアーズマン(ベアーアタック)
このフロンティアーズマンは輸入業者により「ベアーアタック」という商品名でも取り扱われているようですが、両者製品自体は同じものとなります。
またサイズが2種類あり、272mlの方の噴射距離はカウンターアソールトストロンガーに匹敵するほどとなります。
あのアウトドアメーカー「mont-bell(モンベル)」もオンラインショップ・店頭で取り扱っている商品です。
信頼度は非常に高い商品だと思います。
結びの言葉(まとめ)
クマの被害に関するニュースは絶えず、今年のクマは冬眠が遅れるとか、都会に慣れたアーバンベアなど確実に以前より状況が変わっているかと思います。
もはやいつ誰がクマと遭遇してもおかしくない状況かと思います。
僕自身、林業従事者であり、山や森林などクマの本来の生息場所に近い場所にいることが多いです。
その時が来て、何にもないのでは手遅れかと思い、今回僕もクマ撃退スプレーを購入しました。
もちろん使用しないことを祈るのですが、これで安心するというわけではなく、常にできる限りの警戒をして、日々の業務に取り組みたいと思います。
皆さんもどうかご安全に。
以上、参考になれば幸いです。
今回も当ブログを覗いてくださり、ありがとうございました!
とみー
コメント
クマ撃退スプレーのおすすめ紹介、とてもありがたいです!!
購入しようと思っても高価で、種類があるとどれを選べばいいのか調べるのも大変に思っていました。
役立つ記事をありがとうございます!
林業従事者 様
こんにちは。とみーです。
まずこのようなお粗末なブログを覗いてくださり、誠にありがとうございました!
クマ撃退スプレーは種類も豊富で高価ということもありますので、間違いのない選択をしていただきたいと思い書かせていただいた次第です。
この記事では3種類書かせていただきましたが、現在どれもAmazonなどネットで購入する場合、納期が年明けになってしまう状況のようです。
世間でこのアイテムが浸透してきたこともあるのでしょう。
お急ぎの場合、アウトドアショップでも(少ないですが)おいてあることがあるようです。
ですがその場合、有効期限が短いことがあるのでご確認されてからの方が良いかと思います。
ご参考になれば幸いです。
繰り返しになりますが、お読みいただきどうもありがとうございました!
とみー