
最近、花粉の匂いを知りました!とみーです!
今回は現在の最先端を行くチェーンソーについてのお話。
先日、先輩がもっているチェーンソーを見せていただいた時のこと。
機種は『ハスクバーナ 550XP MarkⅡ』。
まず見た目がすごくかっこよいのですが、独特のエンジン音、試し切りもさせてもらい、興奮しっぱなしでした。
そして機種内部を見させてもらったとき、ある溝に気づいたのです。

この溝は何ですか?

ああ、それはUSBポートだよ

USB、USBッ!?( ゚Д゚)
(大声)
なんでも現在のチェーンソーには使用時間や稼働状況などをデータとして出力できる仕様のものが増えてきているのだそうです。
個人的にかなり衝撃的だったんです。
どうしてそのような機能が備わっているのか、その背景を調べていくと
- 安全性の向上
- ユーザーが適切に使用することで身体的な負担を軽減すること
- 作業効率の向上
などの狙いがあるようです。
さらに、調べていくと近年『スマートチェーンソー』というものが開発されているんです!
スマートチェーンソーって、何?( ゚Д゚)
最先端を行く『スマートチェーンソー』とは
結論から言うと、スマートチェーンソーとは以下の通り。
スマートチェーンソーとは
”つながる”ことで新たな機能を追加してユーザー・販売店・メーカーに貢献する新しいチェーンソーのこと。
FOREST JOURNAL Vol.15 2023 SPRING

”つながる”というのがキーワード。
近年のチェーンソーは安全性がかなり高まっているんです。
現在販売されているチェーンソーには、
- キックバック時の危険を防止する”チェーンブレーキ”
- チェーンが切れたり切断したときの衝撃を軽減する”チェーンキャッチャー”
など様々な安全装置・機構が搭載されています。
それでもチェーンソー由来の事故が発生しているのが現状。
- 多忙な日常業務の中で煩雑な保守点検ができていない
- メーカーの想定外の方法でチェーンソーが長時間使用されている
など原因は様々。
そんな中で重要なことは、作業者の安全を確保するための適切なメンテナンスだと言われています。
適切なメンテナンスを確実に行うサポートをしてくれる製品(サービス)が”つながる”チェーンソーというわけです。
スマートチェーンソーの仕様は?
ではスマートチェーンソーとは具体的にどのような仕様になっているのか。
東京大学森林利用学研究室の方で開発されているスマートチェーンソーを例に見てみましょう。
- エンジンチェーンソー本体にGPSセンサ・加速度センサ・ジャイロセンサなどのセンサ類を搭載
- チェーンソー作業時の位置情報、機体の姿勢変化、機体に加わる衝撃等を自動的に測定・記録。
- 測定データはBluetooth通信によって、スマートフォンに転送され、現場でもデータ閲覧・管理が可能。
- 本システムの導入により、チェーンソー作業および作業者への「みまもり」サービスが可能となる。作業状況を検知・記録し、異常発生時には作業者の安全を守る救難信号を発するなど、事故発生の多いチェーンソー作業の安全性向上に寄与する。また、ガイドシステムは安全性に加えて作業効率・生産性の向上を促す。
- また、SCMシステムとの連携により、工程・労務管理作業の軽減が期待できる。

Bluetooth機能でスマホにも遅れるのは非常に便利!
現場でも確認できればその場で改善できることもありますしね!
”つながる”ことによるメリット
スマートチェーンソーはスマートフォンやPC、ネットワークとつながることで、
- チェーンソーの場所
- 使用時間
- 稼働状況
などを把握することができます。
そのデータを蓄積・分析することで、適切なタイミングでメンテナンスを受けられるようになります。
メンテナンスをタイムリーに受けることは、以下のメリットに繋がります!
- 機械トラブルの減少
- ユーザーの安全性の向上
- メンテナンスコストの削減
- 管理業務の効率化
特にこのサービスは複数台のチェーンソーを扱う事業体や販売店におすすめのようですね(^^)/
チェーンソーの”これから”はどうなっていく?
これからのチェーンソーは大きく分けて2ステップで進化を遂げるのではと言われています。
- 機械の管理が合理化できること
- 取得&分析されたデータをもとに、ユーザー側の行動改善のきっかけの提供
参考:FOREST JOURNAL Vol.15 2023 SPRING
将来的には安全な木の伐り方をチェーンソーがガイドしてくれるようなものが現在研究されているとのこと!
(チェーンソーがしゃべるのかな?笑)
結びの言葉
僕の中でチェーンソーと言えば「いかに素早く木を切ることができるか」というポイントでしか見ていませんでした。
ですがスマートチェーンソーの存在を知り、ユーザーの安全性も並行して考えないといけないなと思いました。
チェーンソーって本当に危ないものですからね(^^;)
またこのような機能を開発して下さっているメーカーや技術者の方々には、本当に感謝しなければいけないなと思いました。
これからはどうやって切ったらいいのか分からないような手強い木が現れても、チェーンソーがしゃべって教えてくれる!
そんな時代が来るのでしょうかねえ( *´艸`)
ちなみに僕は作業終了後、チェーンソーに「お疲れさん」と一声かけています!
それに返答してくれる日を楽しみに待ちたいと思います!!!
(話の趣旨変わってる)
以上、参考になれば嬉しいです!
今回も覗いていただきありがとうございましたー(^^)/
とみー
【参考サイト】
・FOREST JOURNAL Vol.15 2023 SPRING
・https://www.maff.go.jp/j/kanbo/needs/2_073_01.pdf
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